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2010年6月21日 (月)

清水さんをあきらめ・・・ない

先週の木曜日に甲斐さんが清水さんから女流王位を奪取。
これで女流タイトルホルダーの布陣は、
甲斐女王・女流王位里見女流名人・倉敷藤花清水女流王将
となりました。

これまで、女流棋界の“世代交代”といえば、
清水さん・中井さんの両巨頭を
女流55年組(矢内さん・石橋さん・千葉さん)が
どうやって打ち倒していくかが大きなテーマ。
一昨年には矢内さんが女王・女流名人の二冠を達成し、
そのあとすぐに女流王将戦で清水さんに挑戦という流れとなり、
矢内さん自身から「三冠獲って世代交代」を意識した発言もありました。
しかし、清水さんの壁はまだまだ高く、三冠獲りに失敗。
逆に昨年の秋には清水さんが三冠に返り咲いて、
形の上では“まだまだ清水さん健在”という様相でした。

ところが今年に入って激動。
すでに倉敷藤花の奪取・防衛を経験していた里見さんが
清水さんから女流名人のタイトルをストレートで奪取して二冠達成。
続いて、甲斐さんがマイナビ五番勝負で矢内さんに挑み、
ストレート勝ちして初タイトルを獲得。
さらに今回、女流王位を加えた甲斐さんが一気に二冠となりました。
週刊新潮の中原先生コラムに最近載った話によれば、
中原一門の奨励会員の研究会に甲斐さんも参加して、
中原先生が甲斐さんの指し手について直々に指導しているとのこと。
その成果もタイトル戦の結果として表れているんでしょうね。

それにしても、甲斐さんの人気はすごいです。
「甲斐にゃん」ですよ。「トモミール」ですよw
まあ、私も「かいさん」→「甲斐さん」の変換がデフォルトだけど。
到底、“勝負師”には見えないおっとりとした雰囲気で
(何年か前のNHK正月番組のおっとりぶりには萌えまくった)
それなのに、ちやほやされる女流棋士の活動を休んででも
奨励会に挑戦するほどの根性の持ち主。そのギャップがいいのです。

さて、今回の女流王位戦の内容を振り返ってみると、
厳しい言い方をすれば、清水さんのこれまでの勝ちパターンが
それほど甲斐さんに通用しなかったということなんでしょうね。
序中盤での激しい展開や終盤でのアヤに対して、
甲斐さんが大崩れせず、要所はしっかりと締めたという印象です。
女流名人位戦では、ただ清水さんが空回りしすぎていたように映り、
清水さんの勝ちパターンがどうこうというのは意識しなかったので、
今回はあらためて“世代交代”を意識させられる内容に感じました。

今後は里見さんと甲斐さんの覇権争いになるのでしょうか?
LOT2006決勝での“里見フィーバー”が起こる直前、
将棋世界(2007年2月号)に里見さんへのロングインタビューがあり、
「上の世代で強いなと思う棋士は?」の問いに対して、
里見さんは「甲斐さん」と答えていました。
曰く、「距離感というか、手の速度を見切られているような感じ」。
矢内さんや千葉さんがタイトルを保持していた時代に、
あえて甲斐さんを名指ししたあたり、いま見れば面白いところです。

公式戦での甲斐-里見戦の初手合いはこのインタビューより後ですが、
皮肉にも現在までの対戦成績は里見5勝、甲斐1勝。
ちょっと意外なほどの差がついています。
そのなかには、第1期マイナビ本戦で甲斐さんが完勝した後、
号泣した里見さんがお母様に抱えられながら将棋会館を出ていったことや、
倉敷藤花戦の挑決で甲斐さん勝ちの将棋を最後の最後で落としてしまい、
結果的に里見さんが初タイトルを獲得してスターダムに登ったことなど、
なかなかの因縁めいたエピソードが多くあったりするようです。
現状では里見さんが振り飛車一本なので、これからしばらくは
甲斐さんが相振りか対抗形かを選択する形になるのだと思います。

以上が余談でようやく主題。
次のタイトル戦番勝負は女流王将戦でしょうから、
清水さんが敗退した場合、1992年以来守っているタイトル保持者の座から
滑り落ちることになります。こうなると大事件です。
“世代交代”の波はこれまで何度も清水さんを押し流そうとして、
それでも清水さんは跳ね返してこられたわけですが、
里見さんの鋭さ、甲斐さんの堅実さ、
今度の波のうねりは相当に大きいような気がします。
それでも、これまで長きに渡って女流棋界を引っ張ってきた第一人者が
そんなに簡単に崩れないだろう、崩れないで欲しい、というのが私の願い。
清水さんは私より少し上の世代になりますが、ほぼ同世代。
まだまだ草臥れずに第一人者として振る舞って欲しいです。
女流王将戦は早指し戦。どうなるか読めないところもありますが、
もし「清水無冠」という大事件が起きたときに、
静かに世代交代を認めようかと思います。

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