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2010年10月 6日 (水)

ノーベル化学賞2010

The Nobel Prize in Chemistry 2010:

Richard F. Heck
Ei-ichi Negishi
Akira Suzuki

for palladium-catalyzed cross couplings in organic synthesis

今年の化学賞は「有機合成におけるパラジウム触媒を用いたクロスカップリング」に。

学部~大学院の学生時代は化学系に居たものですから、
まさに若き日の教科書を彩った面々ということになりますw
化学を勉強した日本人にとってはお馴染みの名前ですね。

クロスカップリングとは、簡単に言えば
異なる2つの構造をつなげる反応。
反応式では
 R1―X + R2―Y → R1―R2
と表現され、R1とR2は芳香族(ベンゼン環)など
比較的大きなグループの場合が多いです。
しかし、R1とR2をつなげる炭素間結合はそう簡単にはつながらず
触媒という存在が必要です。
反応物と触媒は数々の反応を連鎖的に起こしながらも、
反応が終わってしまえば、触媒自身は反応前と変化しておらず、
あたかも上記の反応式だけが進んでいる、というのがポイント。
エネルギー的な見方では、触媒を用いても反応熱は変わらないけれど、
活性化エネルギー(=反応エネルギー障壁)が
著しく低くなるということですね。
とくに、クロスカップリング反応においては、
パラジウムという希少金属の化合物が多く用いられています。

今回の受賞者はそれぞれ、溝呂木・ヘック反応、根岸カップリング、
鈴木・宮浦カップリングと呼ばれる新たな反応を開発しました。
溝呂木・ヘック反応は、名前のついている2人それぞれのグループが
日本化学会の英文誌(Bull. Chem. Soc. Jpn.)と
米国化学会の有機化学誌(J. Org. Chem.)に独立して報告したのですが、
メジャーな学術誌に掲載されたヘックのグループの報告が
遅れて報告したにも関わらず世界中によく知られたため
日本以外では単にヘック反応と呼ばれることが多いのですorz

根岸カップリングは有機亜鉛を用いるカップリング反応、
鈴木・宮浦カップリングは有機ホウ素化合物を用います。
日本人の受賞ということで、それぞれの研究内容については
おそらく新聞等で詳細に報道されるでしょう。
別々の分子の炭素原子と炭素原子をつなげる技術は、
まさに新しい分子をつくる基本技術であり、
その分野で日本人の研究が評価されたことは
非常に喜ばしいことと思います。

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